Wi-Fiアクセスポイントの変更
2021年に、Wi-Fiアクセスポイントを TP-Link Deco X20 を複数台使ったメッシュ構成に変更しました。ただ、導入当初から運用面でいくつか気になる点がありました。
まず大きかったのが、2.4GHz帯を使うIoT機器の接続安定性です。
SwitchBotのコンセントやハブを多数利用していたのですが、これらが頻繁に切断される状態でした。Raspberry Pi や SESAME のWi-Fiモジュールも同様で、安定して接続できない状況が続いていました。
そこで仕方なく、Deco X20導入前に使っていたAtermを復活させ、別SSIDを用意した上で2.4GHz帯のみを有効化し、IoT機器はそちらに接続させる構成にしました。
もう一つ気になったのが、アクセスポイント切り替えの挙動です。
iPhoneを持ってWi-Fi経由で通話中に移動すると、アクセスポイント切り替えのタイミングで通話が中断することがありました。
導入当初はこの2点に悩まされましたが、その後のファームウェア更新によって、いったんは安定したように感じていました。
ところが、しばらく使い続けるうちに、別の問題が目立つようになってきます。
時々、特定のアクセスポイントがオフラインになる現象が発生するようになったのです。
原因ははっきりせず、しばらく待っていたら復旧するものの、根本的な解決には至りませんでした。
さらに、使い続ける中で徐々に気になり始めた点もありました。
それが、LAN内のクライアント情報がすべてクラウドに送信され、管理されていることです。
Deco X20の管理はiPhoneアプリで行うのですが、ある日、外出先でアプリを起動したところ、LAN内の端末情報や接続状況がそのまま確認できました。
つまり、LAN内の情報がクラウド側に送信され、そこで一元管理される仕組みになっています。
事前に十分調べていなかった自分の落ち度ではあるものの、従来の感覚からすると想像していなかった管理方式でした。
外出先から状態を確認できる点は確かに便利ですが、「内部ネットワークの情報は内部ネットワーク内で完結していてほしい」という思いが強く、この点については最後まで違和感が拭えませんでした。
とはいえ、メッシュWi-Fi構成のためにすでに複数のアクセスポイントを購入しており、すべてを入れ替えるのは金銭的にも簡単ではありません。そのため、不満を抱えつつも使い続けてきた、というのが正直なところです。
導入から4年が経ち、アクセスポイントのオフライン問題も散発的に起き続けていました。
加えて、クラウド管理への抵抗感も解消されなかったことから、今回すべて交換する決断をしました。
あらためて規格を調べてみると、現在の最新はWi-Fi 7です。ただし、
- アクセスポイントの価格がまだ高い
- 規格上は最大46Gbpsと非常に高速だが、自宅のインターネット回線は1Gbps
- LAN内にNASなど、高速通信を必要とする機器もない
といった状況を考えると、数値上の性能差がそのまま体感につながるとは思えませんでした。
現状の回線や利用形態ではWi-Fi 6で十分と判断し、将来的に構成が変わったタイミングで次の規格を検討すればよい、という結論に至っています。
そこで今回は、TP-Linkではなく NECのAterm WX4200D5 で揃えることにしました。
2023年発売とやや古めのモデルですが、その分ファームウェアもこなれてきているのではないか、という期待もありました。
現在のところ、動作は非常に快調です。
管理画面はWebベースのAtermよりも、TP-Linkのアプリの方が洗練されていると感じますが、頻繁に操作するものでもないため、大きな不満はありません。
なお、コンクリート住宅では想像以上に電波が減衰します。
安定したWi-Fi環境を構築しようとすると、メッシュWi-Fi構成はほぼ必須であり、その分どうしても費用がかさんでしまうのが悩ましいところです。
